本体価格だけで決めると、あなたは数百万円単位で損します。

CEREC Primemillの価格を調べると、まず数字の幅の大きさに驚くはずです。日本語の販売資料では、2024年5月21日時点の標準価格としてPrimemillが税抜920万円と示されています。ここが基準です。
日本向けの参考価格が確認できる資料
一方で、海外中古市場では16,500ドル、英国表示で9,272ポンドという掲載が見られ、さらに強い値引き表示を出すショップもあります。かなり差があります。こうした数字は新品の正規導入価格ではなく、中古、再整備品、在庫処分、真贋や付属条件が不明な掲載を含むため、そのまま比較すると危険です。
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価格の見方はシンプルです。新品の院内導入判断では、日本の標準価格や正規流通ベースを起点にし、海外の極端に安い数字は参考情報として扱うのが原則です。中古を検討する場合だけ、年式、保証、設置支援、ソフト連携の有無まで条件をそろえて比較します。結論は条件比較です。
歯科医院で本当に問題になるのは、Primemill単体価格ではなくシステム全体の投資額です。米国系の解説記事では、Primescan、Primemill、SpeedFireを含む基本システムが約129,000ドルとされており、単体よりもセット導入が前提になっていることがわかります。
関連)https://cerectips.com/cerec-same-day-crowns/how-much-do-cerec-machines-cost/
日本向け資料でも、Primescan Connectが240万円、Primemillが920万円と記載されており、ここにファーネス、PC、ソフト、設置、院内オペレーション整備が加わると投資額はさらに膨らみます。つまり、見積書で「本体価格だけ安い」案件は要注意です。総額確認が基本です。
関連)https://fordynet.fordy.jp/storage/products/product3595-20240913112203option_pdf1.pdf
この場面で重要なのは、何を院内完結したいのかを先に決めることです。クラウン中心なのか、インレー・オンレー中心なのか、ジルコニアをどこまで回すのかで必要構成が変わります。導入判断の狙いが曖昧だと、不要機器に数十万から数百万円を載せやすくなります。つまり設計が先です。
Primemillが高額でも検討される理由は、加工スピードが診療時間の価値に直結するからです。Dentsply Sironaの公式情報では、ジルコニアクラウンを約5分で加工でき、臨床ケース資料では実加工4分22秒、さらに焼成は材料や設計によって最短18分級とされています。ここが大きいです。
関連)https://www.dentsplysirona.com/en-au/discover/discover-by-brand/cerec-primemill.html
この差は、単なる数分ではありません。たとえば旧世代機より加工時間を約10~15分短縮できれば、1日3症例で30~45分、月20日診療で10~15時間の余力になります。はがきを何枚も積み重ねるような小さな差ですが、1か月では半日以上のチェアタイムになる計算です。
ここで見るべきなのは機械代ではなく、1症例あたりの時間原価です。チェア占有、スタッフ拘束、再印象や再製作の回避まで含めて計算すると、高く見えた価格が許容範囲に入る医院もあります。時間短縮が条件です。
価格リサーチで見落とされやすいのが、材料互換と保守費です。公式情報では、Primemillは約50種類のバリデート済み材料に対応し、湿式・乾式ミリングや湿式グラインディングを使い分けられます。選択肢が多いのは強みです。
関連)https://www.dentsplysirona.com/en-au/discover/discover-by-brand/cerec-primemill.html
ただし、選択肢が多いことは運用が雑でもいい、という意味ではありません。ツールにはRFID管理があり、ブロックスキャナーは材料情報を自動読取する設計です。つまり、材料やツール状態を適切に管理してこそ品質とスピードが成立する機械です。
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さらにDS Core Careの資料では、新しいCAD/CAM機器購入時に12か月の割引契約案内があり、13か月目以降は月130ドル、SpeedFireは月60ドルという記載があります。月額は積み上がります。保守込みで見ないと危険です。
このリスクへの対策は単純です。年間症例数を先に置き、材料費、バー交換、保守月額、再製作率を1枚の表にすることです。採算を安定させたいなら、見積時に「5年総コスト」をメモするだけで判断がぶれにくくなります。5年総コストが条件です。
検索上位の記事は価格や性能で止まりがちですが、実務では「誰が回すか」の設計が採算を左右します。公式資料でも、7インチのタッチUIで手順誘導し、委任しやすい設計であることが強調されています。ここは意外な盲点です。
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つまり、院長だけが操作する前提だと、920万円級の投資効率は下がりやすいということです。スキャン、設計補助、材料セット、メンテ確認をスタッフにどこまで振れるかで、同じ機械でも回転率は別物になります。人の設計が原則です。
たとえば1日2症例しか回らない医院と、1日4症例を安定運用できる医院では、月間の投資回収スピードが大きく変わります。院内完結で患者説明まで一気通貫にできれば、補綴受注の取りこぼしも減らせます。これは使えそうです。
歯科医従事者向けに言い切るなら、CEREC Primemillのpriceは「高いか安いか」で決まりません。導入価格、周辺機器、保守、症例数、委任体制、この5点を束で見ると答えが出ます。あなたが確認すべきなのは本体値引きより、月間何症例で何分短縮できるかです。つまり運用勝負です。

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