ランス10の第二部は、第一部のエンディングから15年後の世界を描いています。第一部でランスが魔王の血を受け継ぎ、魔王となってしまった後の世界が舞台です。
物語は新たな主人公の視点から始まります。この主人公はリセットの弟であり、魔王となったランスを止めるために旅立ちます。ランスは数人の魔人や大勢の魔物を引き連れ、誰にも近づけない拠点に引きこもっている状態です。
リセットには生まれつき特殊な力があり、過去にも何度か魔王の血に意識を乗っ取られそうになったランスを正気に戻してきました。しかし今回は、ランスが遠くの拠点に引きこもってしまったため、リセットが近づくことができない状況となっています。
物語は主人公たちがシャングリラを目指し、リセットと再会するまでの道のりと、最終的に魔王ランスと対峙するまでの冒険を描いています。プレイヤーは「魔王ランスを殺すのか、止めるのか」という重大な選択を迫られることになります。
第二部の攻略において最も重要なのは、戦力の計画的な強化です。第一部のノリでプレイすると途中から戦力不足で先に進めなくなる可能性があります。
ターン別の進行ポイントは以下の通りです。
ボス攻略のポイント。
第二部の物語において特筆すべき存在が「ダークランス」です。主人公一行がシャングリラへ向かう道中、強敵との戦いでピンチに陥った時に突如現れるキャラクターです。
初登場時のダークランスは、過去作品に登場したダークランスと比べて大きく成長しており、ほぼランス本人と見紛うほどの姿になっています。プレイヤーにとっては「やっと仲間が増える!」と思わせる瞬間ですが、あっという間に何処かに消えてしまうという展開になります。
ダークランスの成長は、ランスシリーズの長年のファンにとって感慨深い要素となっています。かつての影のような存在から、本編の重要な役割を担うキャラクターへと進化した姿は、シリーズの集大成としての意味合いも持っています。
物語の後半では、ダークランスの真の役割が明らかになり、魔王となったランスとの関係性も重要なポイントとなります。
第二部の物語における最も感動的な場面の一つが、リセットとの再会シーンです。主人公一行はシャングリラに到着しますが、リセットの母親が娘に会わせてくれないという展開になります。
この母親はランスとクルックーの両方を嫌っているため、リセットとの面会を許可しません。プレイヤーにとっては「何回焦らせば気がすむんだ」と思わせるような展開が続きます。
しかし、粘り強く交渉を続けることで、ついにリセットとの再会が実現します。リセットは成長して立派な姿になっており、魔王となったランスを救うための決意を語ります。
このシーンは多くのプレイヤーの心を打つ感動的な場面として記憶に残ります。特に長年ランスシリーズをプレイしてきたファンにとっては、リセットの成長とランスへの変わらぬ想いが描かれる重要なシーンとなっています。
第二部の最終決戦では、主人公一行が魔王ランスと対峙することになります。しかし、ランスを正気に戻した後に新たな脅威が現れます。それが「大怪獣クエルプラン」です。
クエルプランは元一級神の存在で、魔人ですら討伐不可能な正真正銘の怪物・天災とされています。主人公たちは逃亡を考えますが、ランスは倒すことを決意します。
この戦闘ではランスが味方として加入し、そのステータスは他のキャラクターの約5倍という圧倒的な強さを誇ります。クエルプランは特殊攻撃を多用する強敵ですが、ランスの力を借りることで撃破が可能になります。
最終決戦の展開は予想外の方向に進み、一度はランスがクエルプランに飲み込まれるという衝撃的な場面もあります。しかし、さすがはランス、あっさりと口から飛び出してくるという展開になります。
この最終決戦は、ランスシリーズの集大成としての壮大なスケールと、シリーズお馴染みのユーモアが絶妙に融合した場面となっています。
ランス10には当初、第三部として「アフターモード」が構想されていました。これは第一部と第二部で育てたキャラクターを全て使用できる「統合部隊」を使って遊べるモードとして計画されていました。
アフターモードの特徴は以下のようなものでした。
しかし、時間的・コスト的な制約から、発売時に全て実装することは難しく、ランス6や戦国ランスのように発売後のアップデートで追加していく予定だったようです。場合によっては「ランス10マグナム」などの有料アップデートとして提供することも検討されていました。
残念ながらこのアフターモードは実現しませんでしたが、多くのファンがこの構想に魅力を感じ、実現を望んでいました。特に「育てたキャラクターを使いたい」「挑みたいキャラクターがいる」といった声が多く見られます。
ランス10の開発者によれば、ゲーム内の計算式処理部分をプログラマーに任せたことで、より高度な処理や仕掛けを入れることができるようになった一方で、細かい調整がしづらくなったという側面もあったようです。
アフターモードの構想は実現しませんでしたが、ランス10本編は物語、戦闘、キャラクターのバランスが良く、十分に楽しめる作品として完成しています。開発者は「飽きるまでやり込んで嫌になるより、もう少し、やりたりない、腹八分ぐらいで5年、10年後にまた遊んで貰えたらうれしい」と語っています。
以上がランス10第二部の攻略と物語の詳細です。長年のシリーズファンにとっても、新規プレイヤーにとっても、忘れられない冒険となることでしょう。