ランス10において、魔人四天王の筆頭であるケイブリスは物語の主要な敵として登場します。リスの魔人であるケイブリスは、現存する最古参かつ最強の魔人として描かれています。4本の角、6本の腕、8本の生殖器、そして尾と背に人間の女性のようなパーツを持つという異形の姿をしています。
ケイブリスの特徴として、強烈な性欲と支配欲の持ち主であることが挙げられます。ランス10では、ついに敵対していた魔人ホーネット一派を討ち、頂点に立ったことで、次なる目標として現在の魔王である来水美樹を殺し、自らが魔王になろうという野心を持っています。
ゲーム内では、ケイブリス派として多くの魔人を率いており、人類殲滅を目指す勢力のリーダーとして立ちはだかります。プレイヤーはこのケイブリスを倒すことが、ゲームの大きな目標の一つとなっています。
また、ゲームの進行によっては、ケイブリスが魔王化してしまうバッドエンドも存在します。これは美樹ちゃんが殺されることで起こるため、プレイヤーは美樹を守りながら戦いを進める必要があります。
ケッセルリンクは魔人四天王の一人で、カラーの魔人です。元々は女性でしたが、魔王スラルに請われて魔人化する際に「あなたを守るナイト」になると誓い、性転換して男性になったという特異な経歴を持っています。
ランス10のPV2では「闇統べる魔貴族」というキャッチコピーで紹介されており、ケイブリス派として番裏の砦を落とし、ヘルマン西側を支配しています。しかし、ケイブリス派に所属して軍を出してはいるものの、人類殲滅自体にはそれほど熱心ではありません。むしろ、自らの領域であるトランシルヴァニアの森に逃げてきた女性を保護するなど、独自の行動原理を持っています。
ケッセルリンクの最大の特徴は、夜間における無類の強さです。夜であれば、その力は魔人四天王時代の最盛期ザビエルをも上回るとされており、サテラからも「戦うなら昼にしろ」と言われるほどです。
ゲーム内でケッセルリンクと戦う際は、イベントを進めて昼間に戦えば比較的楽に倒せますが、夜の状態では「無敵結界」を張り直す上に、男性キャラクターをダウンさせる「男には容赦しない」という技を連発してきます。この無敵結界を剥がせないと詰み状態になることもあるため、周回プレイでも対策は必須となります。
興味深いことに、夜のケッセルリンクを倒してメイドを全て仲間にすることで、女性の姿のケッセルリンクを仲間にすることができます。彼女はコンボ2という条件があるものの、AP1で1.5倍の攻撃力を発揮し、自身の高いステータスと相まって手軽に高火力を出せる強力なキャラクターとなります。
魔人四天王の残りの二人、シルキィ・リトルレーズンとカミーラもランス10において重要な存在です。
シルキィ・リトルレーズンは人間の魔人で、かつては魔物と戦った戦士でした。ホーネット派に所属しており、魔人四天王でありながらも、ケイブリスとは対立する立場にあります。彼女は人間出身であることから、人類に対して比較的友好的な姿勢を見せています。
一方、カミーラはプラチナドラゴンの魔人で、こちらはケイブリス派に所属しています。しかし、ランス6の時点で既に封印されており、ランス10の開始時点では活動していません。
これら四天王の対立構図は、ランス10の世界情勢を複雑にしている要因の一つです。特にホーネット派とケイブリス派の対立は、プレイヤーにとって戦略的な選択肢を提供しています。
また、四天王以外にも多くの魔人が登場し、それぞれが独自の能力や性格を持っています。例えば、レイやメディウサ、ガルティアなどの魔人たちも、ゲーム内で重要な役割を果たしています。
ランス10は「大戦争RPG」というジャンルで、2018年2月23日に発売されました。Windows 7、8、10の日本語版に対応しており、DVD-ROMで提供されています。
ゲームシステム面では、魔人との戦いが中心となります。特に魔人四天王は強力な敵として立ちはだかり、プレイヤーは戦略的に彼らを倒していく必要があります。
魔人討伐には様々な戦略が必要で、例えばケッセルリンクなら昼間に戦うことが重要です。また、各魔人には弱点があり、それを突くことで効率的に戦うことができます。
ランス10は周回前提の難易度設計となっており、1周目では真エンドを見ることは難しいとされています。公式のプレイングマニュアルにも、「何も考えないでプレイしたら、1回目は鬼畜王で言う暗殺エンド辺りで終わりそう」と記されています。
ゲーム内期間は8ヶ月(16ターン)と意外に短く、その限られた時間の中で効率的に行動を選択することが求められます。特に魔人討伐と領土拡大のバランスを取りながら進めることが重要です。
また、コンボシステムやオーバーキルなどの戦闘要素も存在し、これらを活用することで戦闘を有利に進めることができます。特にオーバーキルは敵を倒した後の宝箱ドロップ率が上がるため、積極的に狙いたいポイントです。
ランス10はランスシリーズの最終作品として、これまでのシリーズの集大成となる作品です。特に魔人四天王を含む魔人たちは、シリーズを通じて描かれてきた重要な敵キャラクターであり、ランス10ではそれぞれが輝く場面が用意されています。
あるブログでは「中でも良かったのはレイとケッセルリンクですかねー。特にケッセルリンクは鬼畜王では魔人四天王の中では何か影薄いなあ、設定負けじゃねって感じでしたが、今回はフルスペックでの凄まじい強さ、そしてシナリオ場で見せる気障過ぎる姿、更に仲間になった時の・・・と魔人達の中でも美味しすぎる立ち位置に。魔人一の気障おじさんの面目躍如といったところでしょうか」と評価されています。
また、ランス10ではランクエやランス9で伏線として張られていた要素が回収され、シリーズの物語が見事に集約されています。例えば、アームズの魔人撃破や魔人リズナといった一発ネタだと思われていた要素もしっかりとシナリオに組み込まれ、ファンの「モヤモヤ」を解消する形となっています。
さらに、ランス10では魔人たちだけでなく、ゼス四天王やヘルマン四将軍など、シリーズを通じて登場してきた様々な勢力や人物たちも再登場し、それぞれの物語に決着がつけられています。
このように、ランス10は単なる最終作品ではなく、シリーズ全体の物語を締めくくる集大成として、ファンに満足感を与える作品となっています。特に魔人四天王を含む魔人たちの描写は、シリーズの集大成にふさわしい深みと広がりを持っています。
ランス10は周回前提のゲームデザインとなっており、魔人四天王を含む魔人たちを効率的に倒すことが、ゲームを有利に進める鍵となります。ここでは、周回プレイにおける魔人攻略のコツを紹介します。
まず、1周目では全ての魔人を倒すことは難しいため、戦略的に選んで倒していくことが重要です。特に、人類滅亡地域が出ないように注意しながら、魔人討伐と領土拡大のバランスを取ることがポイントです。
2周目以降は、1周目で獲得したカードやアイテムを活用することで、より効率的に魔人を倒すことができます。特に、ランスのカードは主人公枠として強力なので、積極的に使っていきましょう。
魔人四天王については、それぞれ特徴的な戦い方があります。
また、魔人討伐以外の大作戦クエストも重要で、これらをこなすことでゲームを有利に進められます。特に美樹ちゃんを元の世界に帰すクエストは難易度が高いですが、重要なイベントの一つです。
周回を重ねるごとに、新たなカードやアイテムが解放されるため、それらを活用することで、より効率的に魔人を倒せるようになります。特に2部クリア後に解放されるカードは強力なので、積極的に集めていきましょう。
最後に、オーバーキルを狙うことも重要です。敵をオーバーキルすると宝箱ドロップ率が上がるため、特に重要なアイテムを狙う際には意識したいポイントです。KDなどの強力なキャラクターをトドメ役として使うと効果的です。
以上のポイントを押さえながら周回プレイを重ねることで、魔人四天王を含む強敵たちを効率的に倒し、ランス10の真エンドを目指しましょう。